佐倉哲エッセイ集

キリスト教・聖書に関する

来訪者の声

このページは来訪者のみなさんからの反論、賛同、批評、感想、質問などを載せています。わたしの応答もあります。


  ホー   キリスト   聖書の 間違い  来訪者 の声 

K.M.さんより

99年12月13日

「聖書の間違い―ダビデ物語の矛盾と混乱(2)--- 巨人ゴリアトを倒したのはダビデではない ---」に対する反論

この問題の説明として、いくつかの考えが提唱されています。ユダヤ人のタル グムには、エルハナンをダビデと同一視すべきであるという伝承が書き残されて います。A・コーヘン編「ソンキノ版聖書」(ロンドン、1951,52年)は、2人の ゴリアテ(ゴリアト)がいたと仮定しても何の問題もないと注解し、さらに、ゴ リアテは「ファラオ」、「ラブシャケ」、「スルタン」のような描写的称号であ ったかもしれないとも述べています。大半の注解者たちは、サムエル第二 21章9 節が「ヤアレ・オレギム(オルギム)」と述べているのに対し、歴代第一 20章5 節には「ヤイル」となっていることや、さらに「ベツレヘム人[ヘブライ語、ベ ート ハッラフミー]」という語がサムエル記第二の記述にしか含まれないのに対 し、「ラフミ[エト ラフミー]」という名も歴代誌の記述にしか含まれていないこ とから、これらの食い違いは写字生の誤りによるものではないかとしています。 前者の正しい読み方は歴代第一 20章5節に保たれていると考えられています。 「ヤアレ」は「ヤイル」の変化形とみなされており、「オレギム(オルギム)」 (オーレギーム、「織物師」または「機織り人」)は同じ下の行からうっかり書 き移してしまったものであると考えられています。後者では、写字生が「ラフ ミ」(エト ラフミー、ヘブライ語のエトはラフミが動詞の目的語であることを 示しているに過ぎない)を「ベツレヘム人」(ベート ハッラフミー)というよ うに読み違えたようです。ですから、原文は多分、歴代第一 20章5節の並行句の ように「ラフミを打ち倒した」となっていたのでしょう。そうすると、この二つ の聖句は調和します。



作者よりK.M.さんへ

00年1月16日

<準備中です>

おたより、ありがとうございました。


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