佐倉哲エッセイ集

キリスト教・聖書に関する

来訪者の声

このページは来訪者のみなさんからの反論、賛同、批評、感想、質問などを載せています。わたしの応答もあります。


  ホー   キリスト   聖書の 間違い  来訪者 の声 

Yoshikazu Araiさんより

99年12月26日

私は、聖書は神が書いたものだと信じます

こんにちわ

この”聖書の間違い”を、端から端まで読んだわけではないので、 誤解等、ありましたらお許しください。

私は、聖書は神が書いた(造った)ものだと信じます。 それについてすこし能書きを書かせてください。

まず、聖書が書かれたのは、いつごろでしょう?新約ですら、1900年以上前だと聞いています。それが事実だとして話しをします。

この聖書が神以外の者だけによって(神はノータッチ)書かれたものならば、今の今まで残っていると思いますか?残るというのはただ物質的にというのではありません。ご存じのようにものすごいパワー(影響力等々)をもって私達の、生活、信仰、価値観、その他もろもろのことに深く関わっているということです。このようなものが神以外のものによって造られるはずがないと思うのです。人間が造ったものならばとっくの昔にすたれてると思います。(実際には人が写本したとはおもいますが。)

私自身はクリスチャンです。私も聖書を読み始めたころはいろんな矛盾も感じました。(書かれている記述に対して)たとえばカインの妻はどこから来て、いったい誰の子供なんだろう?(聖書はさもその時地上にはアダム一家しかいないかのようにかいてある。)とかノアの洪水の時、魚はどうなったんだろう?とか色々ありました。けど今は少しちがいます。

聖書を読むときに、大事なのはあなたがわたしが、聖書の”なにをみるか?”ということと、どういう”目”をもってみるか?ということです。もしあなたが、”聖書の間違いをさがしてやろう”という目をもって聖書の文字だけをみるならば、いくらでも間違いや矛盾は見つかるでしょう。もしわたしが”あのひとを攻撃(自分の防御)するための”とか”自我の主張のための”御言葉をさがそうとすればいくらでもみつかるでしょう。一足間違えれば聖書は恐ろしいものになります。

じゃあどうやって読んでいるんですか?というと信仰の目(キリストの目)をもって神の願いを”みる”、もしくは神がわたしに御言葉をとうして私自身に何を語っているのか?(無理に謎解きする必要はありませんが)とかいう事です。これらは他の人とかならずいっしょだとは思いませんし人それぞれに神の願いがあるとおもいます。

聖書を使って自我の主張したり、あなたを攻撃してきたりする人もいるでしょうが、それは決して神の願いだとはおもいません。聖書の文字だけをみるのではなく、”神の願いをみる”というような読み方も結構おもしろいですよ、それにもっと深く聖書を楽しめるとおもいます。いかがでしょうか?

あしからず



作者よりYoshikazu Araiさんへ

00年1月16日

わたしは、長い間クリスチャンでしたので、聖書を読むとき「神の願い」を聞く姿勢をもって読むべきだ、というAraiさんのおっしゃることはよく理解しているつもりです。

しかし、「神の願い」と言っても、結局、自分が理解するところの「神の願い」であって、この「自分が理解するところの」を抜きにして「神の願い」をわかったつもりになることこそ、人間としてもっとも避けるべき行為である、というのが、わたしの主張のすべてといってもよいほどです。

聖書を書いた人々も、彼らの理解するところの神を語ったのであって、この「彼らの理解するところの」を抜きにして、聖書から直接、神の意図をわかったつもりになることが、人間にすぎない(聖書を書いた)人々を無意識的に神格化して、聖書信仰という偶像崇拝だと思います。

もしかしたら、Araiさんは、「自分が理解するところの」を抜きにして「神の願い」を知る手だてをご存知なのかもしれませんが・・・。

しかし、「人間が造ったものならばとっくの昔にすたれてると思います・・・」ぐらいの理由で、聖書を神が作ったものと結論を下されるようでは、Araiさんの方法も少々こころもとないといわねばなりません。なぜなら同様の論理に従えば、仏教もヒンズー教もイスラム教も哲学も無神論も、その他さまざまなものが、神が造ったものになってしまうからです。

なぜ人類は戦争や犯罪をやキリスト教やめることができないのでしょうか。戦争や犯罪やキリスト教が神によって造られたからでしょうか。もしかしたら、人類が愚かだからではないでしょうか。

おたより、ありがとうございました。


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