確かに、縄文人が“本当に”1万年前に存在していたのなら、聖書は誤ってい ることになります。 しかし、そもそも縄文人がその頃存在していたのでしょうか。考古学者がなぜ そう主張しているか、貴殿はご存知ですか。考古学ではさまざまな出土品を調べ るのに「放射性炭素測定法」を用いています。この分析方法については以下のサ イトをご覧ください。

http://www.wnn.or.jp/wnn-history/index2.html

http://dmrc1.eps.nagoya-u.ac.jp/dai1no1.html

しかし、この測定法には欠陥がある事が分かっています。そのことについては 以下のサイトを参照ください。

http://cooltrap.room.ne.jp/‾techno/hanasi/c14-1.htm

ですから、縄文人が“本当に”1万年前に存在していたかどうかは、実ははっきりしていないのです。よくイラストなどにある「縄文人の姿」というのは、実はほとんどが仮定に過ぎません。ですから、このことから聖書が誤っていると主張することは出来ません。


考古学にはわたしも個人的に興味がありますので、少しばかりは、年代測定法についてもかじったこともあり、この問題についてはとくに興味を持っています。

ファンダメンタリストと呼ばれるクリスチャン、とくに、「創造科学」などと自称しているクリスチャンたちだけの間に、炭素14測定法にはなにか根本的な欠陥があって、まったくデタラメであるかのごとき印象を与える、あやしげな文献が出回っていることはよく知っています。しかし、そのどれをみても、科学の現状にあまりくわしくないようです。紹介されている、サイトも同様です。この方もファンダメンタリストと呼ばれるクリスチャンの仲間うちでしか通用しない、怪しげな文献を読んでそのまま、鵜呑みにしておられるようです。

わたしは、もうすでに、まったく同じような内容のご意見 --- だから、このあやしげな文献をたらい回しにしているのがわかるのですが --- をいくつか頂いています。この問題に関するわたしのコメントは、たとえば、次のようなものがあります。

TMさんからのおたより「創造と進化」

匿名希望さんからのおたより「炭素14年代決定法の問題」