アブラハムはどこで神に召命されたか?
アブラハムの生まれ故郷はカルデアのウルです。ただ、ハランには親族(ア ブラハムの妻やロト)が来ていました。ですから、アブラハムにとってハランも 故郷のようになっていました。(佐倉さんの用いておられる聖書翻訳に出てくる 「生まれ故郷」は意訳で、字義的には「故郷」あるいは「親族」です。―創 12:1、新世界訳聖書参照資料付き脚注)
新約聖書のある記録
これは佐倉さんの誤解によるものです。使徒7章3節の神の言葉と創世記12章1 節から3節の神の言葉は同じものではありません。使徒7章3節の神の言葉は、創 世記11章31節でアブラハムがウルを去る時に言われた言葉で、創世記12章1−3節 のものとは異なります。その証拠に、使徒7章4節で、アブラハムが「カルデア人 の土地を出てハランに居を定め(た)」と述べています。使徒7章3節でステファ ノは創世記からではなく、当時存在していたユダヤ人の歴史書から引用したもの と思われます。なお、この歴史書は西暦70年のエルサレムの陥落の際、消失しま した。
息子イサクの嫁探し
ここに出てくる「故郷」も「一族のいる」ところという意味です。矛盾ではあ りません。
結論
佐倉さんはご自分の誤解を一方的に「聖書の記録の混乱」にこじつけようとし ておられるようです。