洪水があったと言う事実とそれが今もう一度起ころうとしている事だけが重要なのではないかと思い ます。 佐倉さんお手紙お待ちしております。
http://www.puppenhaus.co.jp/shuppan/noah.htm
洪水は毎年あります。
ただ、聖書で言うような「世界中を覆い尽くす洪水」は事実ではありません(「縄文人はノアの子孫か?」参照)。
また、聖書の言うことが正しいと仮定すれば、それは二度と起こりません。神は洪水のあと次のようにノアとその子孫に「永遠の約束」をしました。
わたしは、あなたたちと、そしてあとに続く子孫と契約を立てる。・・・二度と洪水によって肉なるものがことごとく滅ぼされることはなく、洪水が起こって地を滅ぼすことは決してない。(創世記 9:9-11)ですから、「洪水があったと言う事実」というご主張も、「今もう一度起ころうとしている」というご主張も、どちらも間違っています。
ノアの洪水伝説が古代メソポタミアの古典文学からの借り物である、という事実に関しては、それが、聖書が神からの直接の言葉ではなく、人間の創作(宗教文学)である、ということを示唆しているという点で意味があります。文学ですから、それにはそれなりのメッセージがあります。しかし、創作を歴史的事実として見ることほど馬鹿げたことはありません。