佐倉哲エッセイ集

日本と世界に関する

来訪者の声

このページは来訪者のみなさんからの反論、賛同、批評、感想、質問などを載せています。わたしの応答もあります。


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柳田俊一さんより

「日米貿易摩擦」に関して

最近、すっかりドル高が定着し、アメリカ側もほとんどコメントしなくなっ た問題ですので、私がいまさらどうのこうの言うのもおかしいかもしれません が:

当時、おそらくはアメリカ側の「失業問題」が重くのしかかっていて、あの ような対日攻撃が発生したのではないでしょうか?

「日本では自動車をどんどん安く作って、アメリカに入ってきて、デトロイ トでは失業が増える。デトロイトでも車をどんどん作って日本に売ればいい じゃないか、というかもしれないが、おっと、そうは日本が問屋をおろしてく れない。だって、あちらは閉鎖市場なんだもん。日本では労働者をカローシす るまで安くこきつかってるから、あんな安く車が作れるよな」

これからは日本がアジアに追いかけられる番です。

「パソコンは台湾が作る、ソフトウェアはインドが作る、自動車はインドネ シアが作る、インターネットのコンテンツは中国が作る、半導体は韓国が作 る・・・人件費は日本の10分の1だ。」

では、日本で我々何を作ったらよいのか、何をしたらよいのか・・・仕事は なくなる、会社はつぶれる、みんな首を切られる・・・我々にはもはや集団で アジアに出稼ぎに行く道しか残されてないのか・・・私にはアメリカ側の言い 分がわかるような気がします。


作者より柳田俊一さんへ

「売買とは原則的に商品の持つ使用価値と貨幣の持つ交換価値の同値交換であり、それが国境を越えてなされた場合でも同じである。したがって貿易黒字はその国家を裕福にせず貿易赤字はその国家を貧乏にしない」というのがあの小論の主張です。これによって僕は経済学者を挑発したつもりなのですが、おそらく馬鹿にされたのでしょう、何の反論もありません(笑)。

しかし、あれから一年ほど後、「黒字は悪か」という表現で僕の主張と同じ主張を述べた二冊の書が経済学者によって発表されていることを本屋での立ち読みで(本屋さん、ごめんなさい)知りました。

とにかく、この主張に対する納得のゆく反論をまだ見てないし、今でもこの主張は正しいと思っています。この主張の正誤はアメリカや日本の失業率に無関係だと思われます。

「アジア問題」ですが、僕はこれには希望的です。アジア諸国が安い労働力によって成功すればするほど、彼らの生活水準が高くなり、彼らの生活水準が高くなればなるほど労働力は高くなり、労働力が高くなればなるほど彼らを成功に導いた利点が消えて行きます。このことは、長い目で見れば、アジア全体としては経済力が均衡化し、購買力の高い隣人国を相互にたくさん持つことになります。したがって、僕は今のアジアの動向に大変希望的です。

アメリカの問題は自国の経済的優位性に執着しているところにあるからだと思われます。つまり他の国(日本や中国)などがアメリカより経済的上位に立つことを許さない強烈な政治的空気があるのです。これがアメリカと他の国との経済摩擦の根本的原因だと思います。例えば、最近発表された統計によると、圧倒的大多数のアメリカ人が、たとえ今より裕福になるとしても日本の下位で経済大国第二位に甘んじるよりは、たとえ今より貧乏になっても米国が日本に対する経済的優位を保つことを望む、というものです。

僕の唯一の心配は、日本がアメリカのまねをして「アジアのリーダーとして行動せねばならない」などという妄想を抱いてアジアに対することです。アジアで経済的にはビリでもよいから、アジア全体がより裕福になることを望み、学問や芸術などの文化的な面で刺激に満ちた国家を目指してほしいと思うばかりです。

ご感想ありがとうございました。



再び、柳田俊一 さんより

アジア諸国が安い労働力によって成功すればするほど、彼らの生活水準が高くな り、・・・・したがって、僕は今のアジアの動向に大変希望的です。
10年、20年のサイクルで見ると、おそらくそうなのでしょう。でも、失業問題 は目の前に迫っている、ここがむずかしいところなんですね。  一家のあるじが失業したら、子供も大学にいけなくなる、大学院にいても、学業を 断念せざるをえなくなります。

アメリカの問題は自国の経済的優位性に執着しているところにあるからだと思われ ます。つまり・・・・たとえ今より貧乏になっても米国が日本に対する経済的優位を 保つことを望む、というものです。
このご指摘は非常に勉強になりました。やはり日本国内では、このような雰囲気は わからないですね。

僕の唯一の心配は、日本がアメリカのまねをして「アジアのリーダーとして行動せ ねばならない」などという妄想を抱いてアジアに対することです。アジアで経済的に はビリでもよいから、アジア全体がより裕福になることを望み、学問や芸術などの文 化的な面で刺激に満ちた国家を目指してほしいと思うばかりです。

私もそれを望んでいます。ただ、学問や芸術は国家が裕福でないと、できない、こ れがつらいところでしょう。  「衣食足って礼節を知る」ですから(笑)


作者より柳田俊一さんへ

再び、ご感想ありがとうございました。今、日本は新しい国へ生まれ変わろうと、試行錯誤しているのだと思います。頑張って下さい。


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