兄の妻の宗教(幸福の科学)をやめさせたくて、ネットや本を ずいぶん探しましたが、佐倉さんのホームページにやっとヒットし 心がかなり軽くなりました。わたしも「自由」があれば何にもいら ない、っていうタイプで、佐倉さんの風の吹くまま的なふんいきが 私の心を軽くしてくれました。ありがとうございます。

 人生相談のページではないので、お答えいただけるかどうかは、 佐倉さんの胸次第だとは思いますが、、、なんらかのヒントをくれ れば嬉しいのですが。

 さて、じつは、2ヶ月ほど前に兄が脳梗塞で倒れ(50歳ですが) 年老いた両親には告げる勇気もなく、兄の妻と私で病院通いを続け ています。重度のまひで、かなりショックを受けましたが、それより もっと深刻だとさえいえるのが、兄の妻が宗教にはまっていて(それ は結婚する前からではありますが)ベッドの周りには宗教グッズが 飾られ、兄の首にはペンダントがかけられ、リハビリとして、夕方に 二人で聖典を読み上げたりしていることです。  病気につけ込んでさらに深みにはまったり、お布施を要求されたり されないか心配です。

 兄が入信したかどうかは知りません(怖すぎてたしかめられません) ただ、先日大川隆法さんが福岡に来たらしく、あまりのタイミングに 病院の外出許可をもらい、二人で講話を聞きに行ったとのことで、妻 の話によるとふたりとも「さわやかに生きる」というはなしに感動し、 わたしにも是非ビデオを見て欲しいと、意気込んで電話してきました。 わたしは、以前から、勧誘を受けて、うんざりしていたし、兄が講演を 聞きにいったということがクラクラするほどショックでした。  こういった宗教は、病気の時にやはり弱みに付け込むなんてことは あるのでしょうか?

 わたしは、若いのに脳梗塞に倒れたことは、妻が宗教にはまって、家 庭をかえりみない(別に女が家庭や健康管理をしなくてはならないなんて 思ってませんが)ことに原因があると思えて、兄の妻への不信が大きく なっていることもつらいです。  なにか、アドバイスをいただければ嬉しいです。  (半分冗談ですが)兄にPL教にでもはいってもらえば、なんて考えたり もします(笑)

 

わたしは人を宗教に勧誘したり、あるいは人を宗教から離脱させたりする行為をお手伝いすることはありません。

(1)信教の自由

「幸福の科学」はきわめて低俗な宗教だと思っているのですが、それでも、「今日の料理」さんがお兄さんや彼の奥さんの自由な選択に敬意をはらわれることを、わたしは望みます。ある意味で、「幸福の科学」のようなくだらない宗教がのさばることができるという事自体が、例えばお隣の中国大陸のような異端を許さない清教徒的政治思想の社会と違って、日本の社会の健全性を示しているとも言えるわけですから。

(2)表現の自由

宗教にその主張を表現する自由があるように、それ対する批判的意見を表現する自由がわたしたちにはあります。お兄さんや彼の奥さんに、「幸福の科学」に関する(わたしやその他の第三者の意見ではなく)ご自分の率直な意見を述べられたら良いと思います。

(3)批判的対話

一般に、批判的対話が無駄な水掛け論に終わらないためには、いくつかの条件があります。議論の対象についての知識をもっていること自分の意見と異なる相手の主張を聞く耳を持っていること、そして、批判の矛先は思想や考えかたに向け決して相手の人格に向けないこと、この三つです。要するに、「今日の料理」さんが、「幸福の科学」の教義を積極的に学び、その集会にも参加し、もし気に入れば幸福の科学に入会しても良いという「心の隙間」を少しでも持っているのでない限り、お兄さんや彼の奥さんとの批判的対話はおそらく何の良い結果も生まないと思います。それができなければ、そっとしておいてあげるのが良いとわたしは考えます。