それでは、私、匿名の脱会の理由を述べていきましょう。

[脱会理由その1]あいまいな記述と自然科学的間違い

「太陽の法」に、宇宙創生の歴史が書いてある。ちょっと引用していきましょう。引用元は『新・太陽の法』です。

まえがきによると、「私自身の悟りがかなり進んだことが」書き直した理 由の一つだそうです。「この新著を刊行するにあたっては、数十時間にわ たって、徹底的な霊界検証を行い、新しく発見した事実に基づいて、大幅 に書き直した」そうです。ご苦労様です。

必要に応じて、旧版と比較しています。ちなみに、金星人に関する記述は 新旧違いすぎるので(どうとでも言い訳できるので)その部分にツッコむ のはやめました。

「そもそも、私たちが住んでいる地球がその一員であるこの3次元宇宙ができたのは、今から約400億年の昔であるといわれています」(45ページ)

「数千億年の昔―より正確にいうと、悠久の昔から、意識存在としての根本仏はありました」(46ページ)

「根本物は、今から1000億年ぐらい前までに、3次元宇宙の創造を意図しておられ、約800億年前には、自らの意思で持って、3次元宇宙を統括する巨大霊を創造しました。これが13次元意識の誕生であり・・・」(46ページ)

「13次元宇宙霊は、約650億年前に、12次元の星雲の意識を創造しました。その数は、約200万体あるといわれています。私たちの属する銀河系意識も、この200万体ある星雲の意識体のひとつなのです」(46ページ)

「600億年前に、この12次元の星雲意識霊によって、11次元の恒星意識霊が創造されました。すなわち、11次元空間の誕生です」(46ページ)

「530億年前に、銀河系において、11次元の恒星意識霊が中心となって、惑星意識霊の創造が開始されました。これが、10次元宇宙の誕生です。・・・惑星意識霊の創造は、420億年くらい前までに、ほぼ完了したといえます」 (47ページ)

「いまからちょうど400億年前に(注1)、大宇宙霊の内部で、異変が起きました。すなわち、13次元の大宇宙霊の意識体の内部で、核融合、核分裂のような現象、あるいはまた、大きな宇宙花火のような現象が次々と起きたのです。いわゆるビッグ・バン現象です」(47ページ)

(注1)旧版の土屋書店版、角川文庫版、幸福の科学出版刊の新版すべてに「ちょうど」と書いてある。

「この400億年前の3次元宇宙空間の出現以来・・・わが太陽系が3次元宇宙空間に出現したのは、約100億年前です。70億年前には水星が、60億年前には金星が、そして、約45億年前(注2)に地球が誕生しています」(48ページ)

(注2)旧版には「45億年前」とあり、「約」とは書いていない。また、『新・太陽の法』(仏像の描いてある黄色い表紙)を改題した、『太陽の法』(赤い表紙)には、「約46億年前」と書いてある。

「大宇宙空間に、最初の人霊が誕生したのがいつごろだったのか、それは、さだかではありません」(49ページ)

「400億年前に、3次元宇宙の原始的形態ができ・・・」(49ページ)

「3次元宇宙に星としての太陽が出現したのは、今から約100億年前です」(49ページ)

「70億年前に水星ができたわけですが」(49ページ)

「金星ができたのは60億年前ですが、それからさらに5億年ほどたったころ、ですから、55億年ぐらい前になりますが、そのころにこの太陽系に9次元世界がつくられることになりました」(50ページ)

「次に、エル・ミオーネは、植物と動物を分け、約30億年それぞれを進化させました」(51ページ)

「10数億年にわたって、何度もの再創造が繰り返され、その間、幾百、幾千の文明が興隆し・・・」(51ページ)

「残りの高級人霊たちは、金星霊界に数億年とどまり・・・」(52ページ)

「45億年前(注3)に地球が誕生したとき・・・」(53ページ)

(注3)これも、赤い表紙の『太陽の法』には「46億年前」と書いてある。

「今から約30億年前に、地球に、まず、アメーバやプランクトンのたぐいをつくりはじめました。これが、動物の基本となります」(53ページ)

「26億年ぐらい前から、カビなどの菌類をつくりはじめ、これを植物の祖としました」(54ページ)

「今から6億年ほど前になると、地球惑星大霊たちは、地球に、いよいよ高級生命を創造する時期がきたことを悟ります」(54ページ)

「今から約4億年前、地上に人類を誕生させることとなりました」(55ページ)

「しかし当時、地上には、恐竜などの巨大生物が徘徊し始めていたので、地上になれない移住民たちが生命を奪われる怖れがありました」(58ページ)

「・・・ルシフェルが、今から1億2000万年ほど前に、地上にサタンという名で生まれたときに、地位欲、名誉欲、物質欲、肉欲におぼれて、堕落。再び高級霊界に還ってくることができず、低位霊界に地獄界をつくって反乱を起こしたのです」(59ページから60ページ)

「2億7000万年前、オリオン星座から、大挙10億人の大船団が地球に飛来してきました」(60ページ)

「(9次元霊のマイトレーヤーは)ここ1万年ほどは、あまり地上に出ておりません」(61ページ)

「約1億5000万年前、エル・カンターレの本体が地上に下生し、巨大な光文明を建設しました」(61ページ)

「1億3000万年前には、エル・カンターレ系霊団が、高級霊界での分光現象を繰り返し、個性霊として400億人を超える魂群を確保したことを記念し、ペガサスという星座から、第3陣として、約20億人を飛来させました」 (61ページから62ページ)

「1億3000万年ほど前には、エル・カンターレ系が400億人以上、他惑星系が30数億人ほどにもふくらんでおりました」(63ページ)

「パイトロンによる人霊創造は、数億人で打ち止めとなりました」(63ページ)

「1億2000万年前に、ルシファーが天上界の高級霊たちに反乱を起こして一大地獄界をつくりあげたとき、・・・」(64ページ)

「1億2000万年前よりこの方、3次元の地上界に、ありとあらゆる害悪と混乱がおきはじめたのです」(65ページ)

「それ以来、1億年以上の期間、この3次元現象界を中心として、地上を浄化しようとする高次元の諸如来、諸菩薩たちの努力と、なんとか3次元に自分たちのすみかを拡張して、地獄の苦しさからのがれようとする、ルシファーを筆頭とする地獄の悪魔や悪霊たちとの抗争が続いているのです」(65ページ)

「約3億数千万年前、エル・カンターレ系高級人霊が地上に住みはじめたころには・・・」(90ページ)

「今から1億2000万年前ぐらい前になると、天上界の最下段、4次元幽界のなかに、不調和な念をもった霊たちが、暗い地獄世界をつくりはじめました」(91ページ)

・・・ふう、疲れた。ようやく写し終わった。なんでわざわざこんなに引用しまくったかですって? それは、いかに「約」だの「・・・くらい」だのといったあいまいで自信のない記述が多いかを示すためです。なかには「ちょうど」なんていう自信たっぷりの記述もあり、場所によって「約」がついていたりついていなかったりするものもあるのです。それを中巻にて指摘してみましょう。


(中巻に続く)