牧元です。ついにノストラダムスの1999年が来ました。私も現在おびえています。エドガーケーシーのデタラメな予言を見て少し気になることがありますが、ポールシフトのことです。ポールシフトで人類滅亡の恐怖を煽っているホームページがいくつかありそれを呼んで体調を崩しました。またカッシーニの恐怖もあります。カッシーニが墜落すれば世界最大の放射能事故になりアメリカが崩壊するのではないかと思います。そしてグランドクロスも関連されていて、惑星の引力でカッシーニが落ちるのでないかと危惧しています。最近聖地エルサレムではアメリカのカルト教団が捕まったようですが、これも世紀末終末思想でカルトが暗躍しています。

私としてはポールシフトとカッシーニ、グランドクロスなどのノストラダムスの予言の今日に関してあなたとしてもご意見を求めます。よろしくお願いいたします。

(1)「ついにノストラダムスの1999年が来ました・・・」

やっと1999年が来ました。1998年に世の終わりが来るというエドガーケーシーの予言はデタラメであることが分かりましたが、1999年に世の終わりが来るという予言もデタラメであることがもうすぐ分かるからです。

ジェームス・ランディ氏によれば、いままで少なくとも次のような年が「世の終わる時」である、と予言されていたといいます。

西暦1世紀、992年、999年、1033年、1186年、1260年、1524年、
1532年、1533年、1537年、1544年、1572年、1584年、1588年、
1624年、1648年、1654年、1665年、1666年、1704年、1719年、
1736年、1757年、1761年、1774年、1801年、1814年、1843年、
1874年、1881年、1936年、1914年、1947年、1953年、1974年、
1975年、1977年、1980年、1980年代、1996年・・・

(James Randi, An Encyclopedia of Claims, Frauds, and Hoaxes of the Ocucult and Supernatural, St. Martin's Griffin, 1997)

しかし、懲りない人びとは、これからも、「次こそが、次こそが・・・」と言い続けることでしょう。


(2)「ポールシフトとカッシーニ、グランドクロスなどのノストラダムスの予言・・・」

未来についての断定は、それがどんなに無茶苦茶なものであったとしても、それが正しいかどうかを決定する術はありません。わたしたちは未来を知る能力を持っていないからです。そこにペテン師はつけ込みます。わたしたちにできることは、どんな根拠でそれが語られたかということです。自然科学における予測のように、実験と観察に裏付けられた合理的根拠があれば、それなりに信頼できるかもしれません。そうでなければ、ペテンです。ノストラダムスはその予言に何の根拠も示していません。したがって、エドガー・ケイシーと同じく、ノストラダムスもペテン師です。

根拠のない主張にはそれを検討する価値がありません。彼らの予言というものは、デタラメな思いつきによる主張なのですから、無視してよいのです。