毎度お世話になります。識です。

お訊ねしたいのですが、ノアの箱舟の大きさは「箱船の長さは三百キュビト,その幅は五十キュビト,その高さは三十キュビト・・・上方,一キュビトに仕上げ」と書かれていますが、キュビトとはいかほどの長さでしょうか? まあ、それがどれほどの大きさかは知りませんが、長さ300,幅50,三階建ての建造物に全世界の地を這うものが暮らせるのでしょうか。昆虫って100万種ぐらい居ませんでしたっけ? 細かいですけど、土壌細菌はどうなってしまうのでしょう。洪水なんて起きたら一溜まりもなく死滅しそうですね。あと、植物も枯れ果てますよね。40日も水に沈んでいるわけだから。魚だって、そんな大洪水が起きたら、全部浮いちゃいそうですね。熱帯魚なんて、温度管理が大変ですものね。 そういえば、感染症のウイルスや病原菌は何処で発生したのかしら?やっぱりサタンの仕業かしら?でも、遙か昔に「天と地およびその全軍は完成した」わけだから、それ以降に地上に何かを創造するなんて、矛盾になってしまいますね。 ということは、現在存在している全ての微生物も含めて全てノアの箱船に乗ったか、神のお力で守られていたのかしら?でもでも、なんで、それなら人間だけ集中して滅ぼさなかったのかな。生かすことは出来ても、直接に殺すことは出来ない、なんて、全知全能の神じゃないし。40日もあれば充分発病してしまう致死性のウイルスなんて沢山あるし、う〜ん・・・謎ですね。 まあ、常識的に考えたら、今時お伽噺ですよね。こんな荒唐無稽な話。大体、どっからこれだけの木材を調達してきたんだか、全く。どなたか、表面積から重さや必要な木材の量を概算してみませんか?


キュビト(あるいは、アンマ)は、「肘から中指の先までの長さ」のことで約45センチメートル(共同訳付録)だそうです。それで換算しますと、箱船の長さ(300キュビト)は約135メートル、幅(50キュビト)は約22.5メートル、高さ(30キュビト)は約13.5メートルということになります。

ファンダメンタリストと呼ばれている人々のお決まりの言い訳は、すべての種と言っても「基本種」だけだから、収まることができた、というものです。

それにしても、「あなたは清い動物をすべて七つがいずつ(すなわち14匹ずつ)取り、また、清くない動物を一つがいずつ取りなさい。空の鳥も七つがいずつ(すなわち14羽ずつ)取りなさい。」といわれているわけですから、大変な数です。しかも、箱船の中にいた期間は「ノアの生涯の第六百年、第二の月の十七日」から「ノアが六百一歳のとき・・・第二の月の二十七日」で、一年と十日です。

ノアの箱船の物語をそのまま歴史的事件と解釈すると、その他にもいろいろな面白い問題が起きますが、問題の本質は、どうしてこのような荒唐無稽な神話を人は事実と思い込むことができるか、というところにあると思います。